藤原園のお茶づくり

おいしいお茶をつくるには、お茶の葉を育てるまでの過程だけではありません。実は、お茶の味と香りは、摘んで(刈って)から3時間が命なのです。
生の茶葉は、刈られてから大きな布袋に入れられることが多いのですが、そういている間にも茶葉は生きて呼吸をし、それを長時間放っておくとやがて熱を持ち、発酵してしまいます。
そうなってしまったら、せっかく手塩に掛けて育てたお茶も台無しです。

藤原園のお茶づくり新鮮なうちに蒸す。
これも藤原園が当たり前のように行っている「おいしいいお茶づくり」のためのこだわりのひとつ。
朝一番で刈った茶葉は、刈られた順に次々と製茶場へ運んでいき、蒸されていきます。
ご存じの通り、藤原園の茶畑は車も通れない急斜面に造られた石垣の段々茶畑。
茶葉を布袋に入れ、担いで製茶場まで運びます。時間との勝負、そして体力との勝負です。

そして蒸しの行程でも、藤原園のお茶づくりは手を抜きません。
今となってはオートメーション化された製茶ですが、やはり人の手と目を抜くことはできません。
なぜなら、天気や湿度は変わっていくし、お茶の葉は決して同じ形・大きさではないからです。
ですから、均等に蒸されているか手で触り、目で見て、匂いを嗅ぎ、何度もチェックして、最適な蒸し加減をその時その時で微妙に変えていきます。
藤原園のお茶の蒸し加減は、深蒸し(牧之原など)と若蒸し(川根など)の中間くらい。
これが藤原園のお茶にとってちょうどいい蒸し加減で、形・色・香りが一番よく表現されるのです。

また、自家製茶場を持つことで、品種ごと(藤原園が出荷しているお茶は「やぶきた」のほかに、「さえみどり」「おくひかり」があります)に製茶でき、他の畑のものとも混ざらない『一畑一品種』のお茶が出荷できるのです。